一般皮膚科
一般皮膚科
日常の皮膚科診療では、「皮膚」を診察することによって、幅広い領域の診療科と関わっております。
当院では患者様の立場にたった医療の実践や質の高い診断を第一とした最善の治療をめざしております。皮膚疾患の検査によって、思わぬ内科的疾患が見つかる場合もありますので、皮膚の異常がみられましたら、お早めにご相談ください。
※火曜日はフットケア外来(水虫・足のたこ、うおのめ・イボなど)を行っており、紫外線治療、削り処置の予約が可能です
小児からご年配の方まで皮膚疾患を幅広く診療しています。
皮膚科専門医が診察しております。
皮膚の異常や気になる症状がある際は、何でもお気軽にご相談ください。
皮膚科の診療でとても多く見られる症状です。かゆみや赤み、かさつきなどが生じます。ひどい場合は、水ぶくれなどができ、皮がむけることもあります。原因としては、洗剤や石鹸、汗や髪の毛など様々な外的な刺激によるものが多いですが、自己免疫やアレルギー、ダニ、ハウスダスト、薬疹、ウイルスなどもあります。湿疹・かぶれなどはかゆみを伴うことが多く、つい掻いてしまいがちです。しかし、掻くことで患部をかき壊してしまい化膿や悪化を招き、さらに患部が広がりかゆみがひどくなることも少なくありません。また、単なる湿疹だと思っていたが、実は、アトピー性皮膚炎の初期の症状など、重要な兆候の可能性もあります。治療はステロイド外用薬や保湿剤を使用します。かゆみがひどい場合は、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬でかゆみを軽減します。湿疹が外的要因で生じる場合、その原因物質に触れないようにすることも大切です。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。根本的な原因として、アトピー性皮膚炎などが隠れていることがあるため、アレルギー採血などで原因検索を行う場合もあります。
にきびは多くの人が経験するとても身近な皮膚疾患です。とくに思春期にできることが多く、気にする方も少なくありません。にきびの直接的な原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。過剰に分泌された皮脂が毛穴にたまり、面皰(めんぽう)という状態になります。この毛穴にたまった皮脂を栄養源にして、にきびの元となる菌が増殖して症状を悪化させます。大人のにきびは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、紫外線、ストレスや生活環境など、様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくい特徴があります。治療は、にきびの種類と重症度を判断し、外用薬(抗生物質、イオウ製剤など)、内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)を使用します。根本的な原因として、アトピー性皮膚炎などが隠れていることがあるため、アレルギー採血などで原因検索を行う場合もあります。適切な治療を行わず放置してしまうと、毛包の組織が破壊され「にきび跡」になる場合があるので注意が必要です。以前は軽いうちはスキンケアで対応し、症状がひどくなったら医療機関にかかるケースが一般的でしたが、近年は治療法が進み、早期の症状から医療機関で治療できるようになっています。にきび症状でお悩みの際は、放置せずにご相談ください。
原因としては、皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因(アレルギー体質)、心理的要因の3つが重なって起きると考えられています。目や耳の周り、首、ひじやひざのくぼみなどに、かゆみを伴う湿疹が繰り返し起こります。当院では保険適用のあるエキシマライト光線両療法も行っております。
単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。口の周りや口内に小さな水ぶくれや傷ができる1型と、外陰部やでん部など下半身に発症する2型の2種類のウイルスがあります。初めて感染したときは、人によってひどい症状が出現することがあります。口内に小さな深い傷ができ痛みで水分がとれなかったり、高熱や歯ぐきが赤く腫れて出血したりすることもあります。治療は抗ウイルス薬を使用します。疱疹が出る前にチクチクするといった予兆があることが多く、その時点で薬物療法を始めると治りが早まります。単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に取り除くことができません。そのため寝不足、疲労、かぜなどで免疫力が低下すると再発することがあります。
再発性の単純ヘルペスにはPIT療法が有効です。「PIT療法(Patient Initiated Therapy)」とは、あらかじめ処方された薬を、初期症状に基づき、患者様自身の判断で服用開始する治療方法のことです。
水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって発症する病気です。頭部から下肢までの間で体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まり帯状に出現します。上半身に現れることが多く、顔面、目の周囲にみられることもあります。ピリピリと刺すような痛みが生じ、夜も眠れないほど激しい場合もあります。顔に生じた場合、目の障害や顔面神経麻痺、内耳障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがまれにあります。多くは、皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、神経の損傷によってその後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ることがあります。
帯状疱疹は早く皮膚科を受診し、早期に治療することが非常に大切です。早期治療により、帯状疱疹後疼痛の発症を低減することが期待できます。
銀白色の鱗屑(りんせつ:皮膚の粉)を伴い、境界の明瞭な盛り上がった紅斑(赤い斑点)が全身に出現する病気です。乾癬(かんせん)の多くが、この症状であり、尋常性乾癬と呼ばれています。大きさや数、形は様々で、発疹が癒合し大きな病変となることもあります。爪の変形や関節炎を伴うこともあります。刺激を受けやすい部位にできやすく、頭部、ひじ、ひざ、でん部、下腿などに多く認められます。かゆみは半数程度の方にみられますが、内臓に障害を及ぼすことはありません。乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返します。病気の程度、状況などに応じて治療法を選択します。アトピー性皮膚炎などと皮疹が似る場合がありますので、原因検索目的にアレルギー採血を行う場合があります。当院では保険適用のあるエキシマライト光線両療法も行っております。
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の皮膚に入り込んで発症する病気です。白癬菌が増殖しやすい夏に症状の悪化がみられます。足白癬は趾間(しかん:指の間)型、小水疱(しょうすいほう:水ぶくれ)型、角質増殖型のタイプに分類されます。趾間型は、足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、じくじく、かさかさ、赤み、水ぶくれなどが生じます。小水疱型は、土踏まずや足指に水ぶくれや細かい皮むけが生じます。角質増殖型は、踵(かかと)を中心に足裏の皮膚が厚くなり、ひび割れたり、粉をふいたりした状態になります。冬に乾燥やひび割れを起こしやすくなります。これらのタイプが混在することもありますし、かゆみがないこともあります。治療は病態に応じて塗り薬や内服薬を使用します。
※火曜日はフットケア外来(水虫・足のたこ、うおのめ・イボなど)を行っており、紫外線治療、削り処置の予約が可能です
いぼは皮膚から盛り上がっている小さなできもので、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症します。ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれています。いぼのウイルスは傷などから皮膚に入り、皮膚の深層の細胞に感染して、周囲の正常細胞を押しのけて増殖し続けます。痛みやかゆみは伴いませんが、放置するとさらに増えたり、人にうつしたりすることがあります。小児からご年配の方まで男女を問わずみられます。小児のいぼで、気にされて来院される方が多いのが現状です。いぼができ、掻いて治そうとするとかえってウイルスを拡散してしまう可能性があります。いぼを見つけたときは、数が少ないうちにご相談ください。いぼの治療は、炭酸ガスレーザー治療や液体窒素による冷凍凝固療法などがありますが、塗り薬、貼り薬、漢方を併用するなどご本人に適しているものを選んで行います。
※火曜日はフットケア外来(水虫・足のたこ、うおのめ・イボなど)を行っており、紫外線治療、削り処置の予約が可能です
足の皮膚の一部分に慢性的な圧迫などの刺激が加わり発症します。たこは皮膚の表面の角質が部分的に厚くなるもので多くは、痛みはありませんが、痛みや赤みを伴う場合は、細菌感染を起こしている可能性がありますので、早めに皮膚科を受診してください。うおのめは厚くなった部分にさらに刺激を受けて硬く、芯を持つようになってきます。歩く度に刺激され痛みが生じます。治療はメスなどで削る角質除去法があります。
また、足の裏によくできるのが足底疣贅(そくていゆうぜい)といういぼの一種です。うおのめと似ていますが、これはイボウイルス性の腫瘍で知らずに削ってしまうと、かえって患部を広げてしまうことがありますので注意が必要です。この場合は、液体窒素療法が適用となる場合があります。鑑別をきちんとつけるためにも、皮膚科の受診をお勧めします。
※火曜日はフットケア外来(水虫・足のたこ、うおのめ・イボなど)を行っており、紫外線治療、削り処置の予約が可能です
皮膚科の日常診療で、しばしば出くわすのが、身体に出来たできもの、シミ、黒子などです。保険診療の概念では、良性疾患か悪性疾患かを的確に診断することが重要となってきます。当院では視診、ダーモスコピーなどによる視覚的検査を行い、悪性を疑う場合は病診連携がとれた総合病院などをご紹介いたします。
巻き爪は、爪が横方向に曲がり爪の下の皮膚をつかむように巻いている状態をいいます。陥入爪は爪の両端から爪が皮膚に食い込むことで炎症や腫れ、疼痛が生じます。傷が化膿してしまうこともあります。巻き爪と陥入爪が合併して起こることも少なくありません。予防には正しく爪を切ることが有効です。食い込んでいる爪を斜めにカットすると、爪が伸びるときに再び食い込むため、爪の角を残してカットすることをお勧めします。また、靴の選択や足の衛生管理などフットケアも大切です。早期治療を望まれる場合や、爪矯正などの保存的治療が無効な場合には手術をお勧めします。
ほくろは母斑細胞母斑のことで、比較的小さいものの俗称です。部位によっては美観的に悩まれ、除去を希望される方が多いといえます。
ホクロの大きさ、部位によって、炭酸ガスレーザーを用いて除去をおこなっております。当院ではホクロに対する保険診療での治療は行っておらず、レーザー治療のご案内となります。
●レーザー治療 炭酸ガスレーザーを使用して蒸散させます(自費診療)。
従来のアレルギー検査である腕から採血する方法と異なり、指先からスタンプ式の小さな針をチクッと刺します。
そのため痛みも少なく、血液1滴から41種類のアレルギー検査結果が約30分で分かります。
当院ではドロップスクリーン(アレルギー原因迅速同定機器)という検査機器を使用しています。
※小さなお子様や採血に苦手意識がある方でも安心です。
エキシライトは、白斑・乾癬などの難治療性皮膚疾患部に照射します。
適応疾患は、
などになります。
特に、アトピー、乾癬、掌蹠膿疱症の治りが悪い部位、かゆみが強い部位、部分的な円形脱毛症や白斑に有効です。